家庭教師にまつわるお話
ノハナが四谷大塚でお世話になり、他の個別や家庭教師をつけず、塾1本で受験終了したことはいつか書いたかと思います。
主な理由として、家庭教師は、プロのよっぽど値段が高い人でないと信用できないと思っていて、苦手科目をなんとかしたいと思っていないわが子に、そこまでのお金をかけてまでやらせることはなんか違うだろうなという感覚だったからです。
まあそもそもそんな時間的余裕もなかったですね。四谷をこなすだけでいっぱいいっぱい。
話は遡りますが、私が大学生の頃のメインバイトは家庭教師でした。
最初のきっかけはアルバイト情報誌だったかと思いますが、応募してみたその先に履歴書を持って行ってみると、雑居ビルの1室のような小さな事務所に大学院生か大学出たばかりかな?と思うような若い男性が待っていて、他に何人か同時刻に集められた学生がいました。
1人ずつ短い面接を受け、登録作業をしていきます。そこでは、家庭に教材セットを買ってもらい、それを元に家庭教師が勉強を教えるというスタイルで、その教材の売買契約が終わると、後の金銭のやりとりには一切関わらないというのをそこで知りました。
対象は小中学生。受験対策というよりは、日ごろの学習サポート・テスト対策に、というような依頼内容が多いとのこと。
教材は1セット1学年分がかなりのボリュームでしたが、その場でパラパラ見るだけでは、それが良いものかどうか、正直わかりませんでした。
後日、割とすぐに近所の小中学生姉妹のご家庭から依頼があったと面接をした方から連絡がありました。自転車を飛ばして向かう私。
そこで、お父様とお会いして話を伺ったところ・・・
契約の時にお会いしたセンターの方がかなり信頼できそうで、その方に是非お願いしたいと思ったが、スケジュール上難しいと聞いた、ただ、お嬢さまたちに合いそうなとても良い学生がいる、太鼓判を押します!とおすすめしていただいたんですよ
と。
へえ。ちょっとちょっと、適当すぎやしませんか、センターの人(;´∀`)
だって、面接5分しかしてないのよ。非常に口のうまい頭の回転の速そうな人ではありましたが、あのたった5分で私の何がわかるというんだ。研修があるわけでもなし、教えるスキルがどうかとか、そんなことはまったく関係なしですよ。
内心焦りながら、「ご期待に添えるよう頑張ります」と言いつつも、湧き上がる違和感、なんだかこの先不安だなと感じるスタートで、中学生と小学生の姉妹を同時に教えることとなりました。
結局このご家族には、約2年間の付き合いの中でとても良くしていただいて、ご両親ともお子さんたちとも親しくなっていき、家族の外食にまで是非とお誘いいただいたり、家庭教師を頼みたいというお友達がいるが平行してどうか、とお声掛けいただき掛け持ちすることになったり(その先でもまた紹介を受け訪問先が増えていった)実に色々な思い出があります。
さらには就職先まで紹介してくれようとしましたが(それも航空業界)それはさすがに考えてもいなかったのでお断りしました。
ちなみに、最初に購入したという例の教材セット。
ちゃんと活用できれば意味があったかもしれませんが、結局学校の教科書などの理解や宿題の疑問解消がメインとなり、そちらをやる時間は少なくなりがちでした。宿題に出したりなるべく使おうとはしましたが・・・公立小・公立中での成績向上を目指すにはちょうどいいレベルの問題があまりなかった(かと言って、一応センターから派遣された側の人間としては教材にケチつけるわけにいかない)。
後から、それが1セット20万円ほどした(つまり姉妹で40万)ということを雑談で聞いてびっくり。
なんだかまるで悪の手先になったみたいだ。
家庭教師業界、それも大学生バイトを斡旋するセンターって・・・。
尤も昔の話ですし、まともなところの方がずっと多いんでしょうけど。