十四歳日和
また、よい本を読みました。
2018年の講談社児童文学新人賞受賞作です。
「十四歳日和」水野瑠見著
4章編成で、同じ中学に通う4人がそれぞれ主人公のオムニバス形式です。
ノハナが「特に最後の話がいいよ、読んでみて」と言うので、4章の『星光る』だけ母も拝読。家庭環境の違う2人が、あることをきっかけに心を通わせていく成長物語が臨場感あふれる切り口で描かれています。
以前ご紹介した『ペンギンは空を見上げる』↓こちらと同時に図書館で借りました。
ペンギンと同様に、この本も中学受験の題材にぴったりな気がします。1話しか読んでないけど、なんとなく。
数年前より組分けや週テスト、外部模試、今年は銀本・過去問なども合わせて、これまでノハナ母も結構な数の中学受験の国語の物語文を読んできましたが(もはや趣味)、こういった成長物語は実によくある題材なのです。
沢山読んでいるうちに、それらしい文章にあたると、ついつい読みながら頭の中でこのあたりの内容を問う記述問題を作れそうだなー。漢字はこれ、接続詞はこの辺りを穴埋めにして・・・などなど、余計なことを考える癖までついてしまいました。問題の作りやすさはきっと大事。
2019年8月刊行で児童文学賞受賞作ですので、来年どこかの入試で出題される可能性は大いにあることでしょう。
それを抜きにしても、面白く読めると思うのでおすすめです。
※ノハナは『どちらもいい本だけど、ペンギンは買って持っててもいいくらいにおもしろかった』とな(^▽^;)